私たちは、自分が抱えている課題を頭では理解していても、なかなか正面から向き合うことができません。「やらなければならない」と分かっているのに、惰性で過ごしてしまったり、人生にとって大きな意味がないと分かっていることに心を奪われてしまう。こうした経験は誰にでもあるはずです。
それは人間が無意識に「自分を守る」仕組みを持っているからではないでしょうか。課題を深刻に捉えすぎると、心身に負担がかかりすぎて壊れてしまう。だからこそ、人は本能的に、ゲームやネットサーフィンといった気晴らしに逃げ込むのかもしれません。
一時的な気晴らしは必要です。しかし危険なのは、それらがあまりに簡単に習慣化してしまうことです。スマホゲームを開くのが当たり前になる。無意味なネット徘徊が毎日のルーティンになる。こうして積み重ねられた時間は、何も残さずに消えていきます。
では、本当に習慣にすべきことは何でしょうか。読書でも、運動でも、勉強でもいい。小さな行動の積み重ねが、長い時間をかけて大きな差を生みます。悪い習慣が人を蝕むように、良い習慣は人を育てるのです。
大切なのは「今日」という一日をどう過ごすかです。漫然と過ごせば、昨日と同じ結果が繰り返されるだけ。けれども、毎日の中に小さな有意義な行動を積み重ねれば、確実に未来は変わっていきます。
習慣は一度身につけば意識せずとも続きます。だからこそ、今この瞬間から「良い習慣」を一つでいいので始めることをおすすめします。小さな一歩の積み重ねこそが、人生を大きく変えていくのです。

